【初期費用3万円以下】完全独学で貴金属ジュエリーのロウ付けを学ぼう!
こんにちは´ω`)ノ
完全独学のジュエリー作家をしています。18金やプラチナのロウ付けって専門学校でしか習えないの?難しい技術だよね…と諦めて、レーザー溶接機を購入しようと検討中の方必見です!
ロウ付けとは?
- ハンドメイドのジュエリーを作る際、チェーンとパーツを繋げたり丸カンの穴を塞いで完全な丸にしてパーツが隙間から落ちてしまわないようにする技術です
ロウ付けの種類は?
ジュエリーのロウ付け方法には、2種類の方法があります。
①一般的なロウ付けその一、一般的なロウ付けは母材の上にロウと呼ばれる熱を加えると溶ける金属(ロウは母材の種類によって使い分ける)を置いて、バーナーで熱してロウを溶かします。溶けたロウが、流れ込んでしっかりくっつきます。
~メリット~
・初期費用が低価格
・一生物の技術を取得できる
・大きなものから小さなものまで溶接できる
・強度がある
~デメリット~
・練習が必要
・少しずつしか使用しないが、ロウが高い
・火傷の可能性がある
②レーザー溶接によるロウ付け
そのニ、レーザーを使用した溶接マシーンを使用して行う溶接方法
~メリット~
・一般的なロウ付けよりも技術的な面では比較的楽
・ナノ単位でのロウ付けが可能
~デメリット~
・非常に高価(機器代で約50万円前後)
・維持費がかかる
・アルゴンガスを使用するので、法定検査が義務付けられている
レーザー溶接とロウ付けはどちらがいいの?
まず、私はレーザー溶接機の導入を検討していました。見積もりで約80万円と、アルゴンガスをボンベで購入で4万円弱
合計84万円!!
中々のお値段ですよね…
そこで、試しにジュエリー用のロウ付けセットなるものが販売されていたので金額的にも安かったので試しに買ってみました
出来なければ機器を導入する、と決めてました
試しに購入してみたのはこちら↓
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はじめてのロウ付けセット ハンドバーナー 銀ロウ ガスバーナー ロウ付け台 価格:14,300円 |
サイトを見たり、youtubeで動画を見たり、解決できない部分はYahooの知恵袋に質問してみたり…、周りに知ってる人が居なかったので完全独学です。
結果的に、私には一般的なロウ付けで足りた!という事です
独学のロウ付け方法をご紹介
※あくまで独学です。
最低限のロウ付け手順をご紹介します!
細かい手順などについては、別記事でご紹介しますね(ヽ´ω`)
まず、使用する道具を紹介します!
ロウ付けに使用する道具
・ロウ
・フラックス
・ポンプロ(酸化皮膜防止剤)
・ピックル(酸化皮膜除去剤)
・精密ピンセット
・バーナー
・工具類
・爪楊枝(フラックスを塗布する用・ロウを取る用)
最低限必要な道具です★
私がロウ付けするものは5mm以内の物が多いので、パーツをピンセットで持ち上げて作業しますが固定して付けたい時などは、耐熱レンガなども必須です。
上の物は最低限必要な物で、これらがあればロウ付け可能です!
その他あったら良い!と思って使ってるのが、
ロウ流れ防止剤・耐熱ジェル・液体フラックスです
小さな絶対に失敗できない物の際は必ず使います。液体フラックスに関しては、一般的なフラックスは粘り気があるので、小さな小さな物には付けすぎてしまったりする事もあるので使う時もあります。
別で、ロウを入れるココットや酸化皮膜防止剤をつけたパーツを置くお皿なども準備してます★
個別で買った方が間違いなく良いです
★フラックス(液体フラックス)
★ポンプロ(酸化皮膜防止剤)
★ピックル(酸化皮膜除去剤)
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酸洗い ピックリングコンパウンド ディクセル 280g ロウ付け はんだ付け 価格:1,320円 |
★精密ピンセット
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精密ピンセット 6本セット ネイル CE-ESD600 メール便(ネコポス)送料無料 価格:730円 |
★バーナー(ペン型)
★金ロウ
★ロウにオススメなバーナーは?
どの程度の大きさの物をロウ付けするのかによっても、かなり違いますがアクセサリーなどの小さな物は、一般的なバーナーであぶると、ロウおろか、母材まで溶けてしまいます。
なので、ペンバーナーをオススメします!!
これがとにかく使いやすい…!
細い火がしっかり出るので、融点の高いプラチナでもOKです。
しかも片手で着火出来るのでサッとロウ付け出来ますよ★
★プリンス ペンバーナー
ガチでこれ以外使えない!!
ロウ付け手順 その1
まず、私の場合は18金のチェーンを作成する長さにカットして使ってます
流れとしては、
チェーンに丸カンを通して、パーツを取り付けロウ付けする!
これだけです。
1個で5分以内…むしろロウが溶けるのは一瞬なので1,2分で終わります
失敗する事も多いですよ〜
溶けたロウが、隙間を塞がず別の所に流れてしまったり…なんて未だに何回もあります。
フラックスとロウは、元々の容器から
小さな小瓶(ジャムの)に移して使用しています。
そのまま使用すると、すぐに乾燥してしまうので…
ちなみに、私の使用しているロウは固まっても水で溶いたらOKなので楽チン!
余談…
ロウの選び方について
バーナーで熱して溶けたものが、母材とくっつく事によってロウ付けされるのですが
ポイントは、
母材より融点の低いロウを使う事です。
例えばK18の母材にK18のロウを使うと、融点が同じなのでロウが溶ける頃には母材も溶けてしまうんですね…
金の純度が低いほど融点も低いので、18金のロウ付けの際は基本的には10金を使用します
色味の違いがありますが、使うのは1mm以下なよで違いが分かるほど使用しません
プラチナも同様で、pt900に対して、pt850のロウを使用したりします
さて戻ります
ロウ付け手順 その2
ロウ付けを行う際は、下準備としてロウのせる母材とパーツをポンプロ(酸化被膜防止剤)につけて少し乾燥させておきます
乾燥すると白っぽく、そして少し粉っぽくなりますがOK!
バーナーで熱を加えると、金属が反応して酸化被膜を作ってしまいます。
この、酸化被膜ができるとロウと母材の邪魔をしてしまうのでロウが流れていきません
基本はフラックスと呼ばれる、接着剤的な役割の液体をロウ付けする箇所のみにつまようじでつけたりしますが
小さなジュエリーの場合だとピンポイントでロウ付け部分だけに火を充てるのは難しいので
どうしてもパーツの大部分が熱されてしまいます。
先ほど言ったように、熱すると酸化被膜ができてしまうのですが、できてしまった酸化被膜はピックル(酸化被膜除去剤)につけると落ちはしますが
金属自体が多少変色してしまったりもするので
ポンプロは全体を浸して乾燥させます。
そうすることで全体的に酸化被膜を防止してくれます。
また、ポンプロに浸すことでフラックスのノリが良くなります。
通常、母材にフラックスを塗ると金属の場合高確率ではじくんですよね^^;
後はフラックスをつまようじで塗って、バーナーでロウをとかします
ロウ付け直後
この後は、ポンプロに3分ほど浸して、流水ですすいだら終わりです。
ロウ付け手順まとめ
①下準備として、ポンプロにパーツを浸して乾燥させておく
②パーツにフラックスをつまようじで塗布し、1mm以下に切ったロウ材を乗せる
③バーナーで熱する
④ピックル液に浸して酸化被膜を取る
⑤流水でよく流しておわり
!ポイント!
・フラックスはロウ付けする箇所に極少量を塗布する
・熱する際は一気に火をあてず、最初は少し当てて離すことでフラックスとロウがくっつくのでロウが火力で飛んでいくことがない
・ロウは温度の高い方に流れていくので均等に火をあてる
さいごに
今回は、ロウ付けの簡単な手順を紹介しました!
より細かい方法については別記事にて公開します★